医療の場が、病院中心から在宅中心へとシフトしている今、入院期間の短縮で、看護師による退院支援の時間が奪われています。だから「病院でやり残した看護を訪問看護に引き継ぐ」という発想で、病院ナースと訪問ナースがひとつのチームとなり、看護の力で市民の健康や暮らしを支える存在になることとが必要だと考えます。それを実現させるためには、看護の意味を問うような問題意識を持つ訪問看護師を増やすことが必要です。
看護とは、看護師の関わりでその人の持てる力を最大限に惹きだすこと。そして、ななーる訪問看護ステーションの看護は「生きる」を「活きる」に導くことです。そのため、当ステーションではマニュアルに則り処置を施すのではなく、目の前の方が活きていない理由を考え、活きることを阻害している要因を取り除くケアを提供します。
当ステーションの看護師には、看護の視点で自由に考え行動することを求めていますが、そんな自由に魅力を感じて看護に楽しみを覚える人が多い中、反対にそれが苦しくなってくる人もいます。この違いは何なのか?と考えると、これまで看護とは何か?をしっかり考え、看護の視点を鍛えてきたか否かが大きく影響することが見えてきました。
看護師のみなさんには、これからも続く看護師人生を豊かなものにするために、ぜひ日々を振り返り、看護とは何かを問いながら「看護の視点」を鍛えて欲しいと願います。そのために必要なことは、指示に従うのではなく自分で看護を考えられる環境に身を多くことです。
ななーる訪問看護ステーションでは、指示に従う事を由とする環境は嫌だという人を求めます。経験年数や知識・技術は問いません。今よりもっと自由に、もっと患者さんの目線で看護の意味を問いながら、精一杯の看護がしたいと思う人はどうぞ見学にお越しください。まずは一緒に目指す看護の話をしましょう。
ななーる訪問看護ステーション統括管理者 勝眞久美子